米国のThe Multi-Regional Clinical Trials Center of Brigham and Women's Hospital and Harvard（略称：MRCTセンター）は、安全で質の高い臨床研究を行うために必要な臨床研究専門家の知識、スキル、態度を定めた「臨床研究専門職のためのコンピテンシーフレームワーク」を作成しました。これは、臨床研究専門職の教育や職務規定・業績評価等に活用され、また、多くの言語に翻訳され広く活用されています。この臨床試験専門家コンピテンシーの日本語翻訳を、NCGMが大阪大学や国立がん研究センターと共同で実施し、2019年に発表しました。この経験を、NCGMが主導となって設立したアジアの国際共同臨床研究ネットワークであるARISEで発展させ、当該コンピテンシーのタイ語、インドネシア語、ベトナム語等に翻訳しました。さらに、ARISEとして、アジアやアフリカの臨床研究専門職を対象としたコンピテンシーの実態調査をタイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン、コンゴ民主共和国において、AMED補助事業で実施しました。
本活動においては、MRCTセンターとThe Clinical Research Initiative for Global Health（CRIGH）と協働しています。

各国語のCore competency Framework for Clinical Research Professionals
https://mrctcenter.org/clinical-trial-competency/framework/translations/