ARISEについて

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概要

ARISEについて

ARISE は、日本主導により、アジア地域で臨床研究開発を今後積極的に推進しようとしているタイ、フィリピン、インドネシア、ベトナム、マレーシア等と共に、国際共同臨床研究・試験のネットワークを構築し、薬事承認申請のための医師主導治験/企業治験の実施を通じたアジア地域における研究開発の発展を目指します。また、人々の健康の増進と疾病・障害の削減を目指していきます。さらに、メンバー機関やステークホルダーとの効率的・効果的な協働を通じて、以下のミッションの達成に努めてまいります。

ビジョン

ARISEは、アジア地域におけるAROネットワークを推進することで、健康の増進と疾病・障害の削減に貢献する。

ミッション

ARISEは、加盟機関やステークホルダーとの効率的かつ効果的な協働を通じて、以下のミッションの達成に努める。

  • 1. 医師主導の臨床試験の完全性、安全性、倫理性及び質の向上;
  • 2. アンメットニーズや公衆衛生上重要な疾患に対応する革新的な医薬品・医療機器の開発に貢献する;
  • 3. 地域の臨床試験施設の資源と能力の向上に貢献する;
  • 4. 臨床研究を加速し、承認のスケジュールとプロセスを改善する;
  • 5. 地域における官民連携 (PAPP) の推進;
  • 6. 健康のための科学と政策のギャップを埋めること。

ARISE の首席代表は NCGM 國土典宏理事長が務め、運営事務局を臨床研究センター(センター長:杉浦亙)インターナショナルトライアル部(部長:飯山達雄)内に設置しました。

背景

現在、アジア諸国においては、革新的技術を利用した製品をはじめとして医薬品・医療機器等へのアクセスが十分確保されているとは言いがたい状況です。そのため、アジア諸国の医薬品・医療機器等へのアクセス向上を通じた、アジア諸国の健康増進のための貢献は益々重要度が増しています。
NCGM 臨床研究センターのインターナショナルトライアル部は、2016 年の設立以降、NCGM 内の国際感染症センターや研究所等の関連部署と協力し、様々な国際共同臨床研究・試験を推進してきました。企業と連携した「ベトナムにおける薬剤耐性(AMR)対策と抗菌薬適正使用の実現に向けた国際研究の共同プロジェクト」、「タイ王国・日本におけるマラリア体外診断用医薬品、医療機器の臨床性能試験」等を実施してきました。
加えて、2020 年からは AMED 補助事業である「感染症分野における日本とアジア諸国の国際研究開発協力を促進する臨床研究・治験プラットフォーム形成と実証事業」の支援を受け、ARISEを設立しました。また、本事業では、アジアの国際共同研究拠点・基盤整備、及び新型コロナウイルス感染症(COVID-19)やマラリア・結核等の新興・再興感染症領域での国際共同臨床研究・試験を推進しています。