背景

グローバル化に伴い、感染症の蔓延の継続的な脅威はもはや一国または一部の国だけの問題ではなく、国際社会によって注目されることが求められています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、医療製品の研究開発(R&D)の強靭なシステムを有することが健康安全保障を達成するために不可欠であることが明らかになりました。国際協力は、この開発プロセスにおける触媒として大きな役割を果たします。
このシンポジウムは、日本のPMDA(医薬品医療機器総合機構)とARISE(アセアン 東アジア国際共同臨床研究アライアンス)との協力により、アジア諸国が、規制調和、First patient in(FPI)の加速、臨床研究実施における新しいツールの利用を通じた医療研究開発に良好な環境を構築するためにどのように協力できるかについて議論します。

目的

  • 医療研究開発における最新の規制戦略に関する情報を更新する
  • 研究者が直面する規制上の問題、各国で実施される臨床試験の優れた実践例、考えられる問題解決策を理解する
  • 臨床試験と規制当局の承認を加速する最新のツール/アプローチを紹介する
  • 障壁への対応やアジアにおけるFPI及び承認の加速、産学官(規制当局)による連携協力について議論する
参加無料 ハイブリッド会議

開催日

2023年7月20日(木)

時間

13:00~18:00(日本時間)

このシンポジウムは終了いたしました。

言語

同時通訳(日本語と英語)

会場

ベルサール神保町アネックス

オンライン参加者の
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会場参加者の
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会場でのご参加は定員に達し次第、お申込みを締め切らせていただきます。
当日は必要に応じて感染症対策を取らせていただきますので、ご参加の皆様にもご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

開会式

  1. 13:00-13:05事務局からの事務連絡
    Sifa Muchanga, MD, PhD
    リージョナルマネージャー(NCGM, 臨床研究センター, インターナショナルトライアル部), Japan
  2. 13:05-13:10開会挨拶
    國土典宏, MD, PhD
    理事長(NCGM), Japan

「医療研究開発における最新の規制戦略」

  1. 13:10-13:30ARISEネットワーク活動を通じたアジア臨床研究協力の展開
    飯山達雄, MD
    部長(NCGM, 臨床研究センター, インターナショナルトライアル部), Japan
  2. 13:30-13:50アジアの患者のための協働について
    佐藤淳子, MD, PhD
    国際部長(PMDA), Japan
  3. 13:50-14:10100日ミッションを達成するための規制戦略 (オンライン)
    Adam Hacker, PhD
    Head of Global Regulatory Affairs, Coalition for Epidemic Preparedness Innovations (CEPI)

「アジアにおける臨床試験をめぐる規制問題」

座長

西岡絹恵, BPharm, MSc, PhD
国際部アジア第二課長(PMDA), Japan
John Mark S. Velasco, MD, MPH, Msc (Clinical Trials), DTM&H
Research Associate Professor, Institute of Molecular Biology and Biotechnology, National Institute of Health, University of the Philippines, Manila (NIH-UPM), The Philippines

本セッションでは、医薬品開発における規制上の課題を明らかにすることに焦点を当てます。研究者が臨床試験の実施における経験から学んだ教訓を共有し、考えられる解決策を提案します。


  1. 14:10-14:25アジアにおける臨床試験のナビゲート:新しい風景と地平線
    Hasniza Zaman Huri, PhD, M. Clin Pharm, B. Pharm
    Dean, Faculty of Pharmacy, Professor of Clinical Pharmacy & Pharmacy Practice, Universiti Malaya
    Former Director/ Head, Clinical Investigation Centre (CIC), Universiti Malaya Medical Centre (UMMC) Malaysia
  2. 14:25-14:40フィリピンにおけるWHO連携臨床試験の経験
    Marissa Alejandria, MD, MSc, FPCP, FPSMID
    Director, Institute of Clinical Epidemiology, National Institutes of Health University of the Philippines Manila, The Philippines
  3. 14:40-14:55COVID-19 ワクチン臨床試験
    織田奈津子, MSc
    部長(塩野義製薬株式会社医薬開発本部臨床開発部), Japan
  4. 14:55-15:00QA
  5. 15:00-15:05休憩

「アジアの臨床試験におけるFirst patient in」

座長

Tang Sia Chin, BPharm, MRes
Senior Principal Assistant Director, Investigational Product Evaluation and Safety Section, National Pharmaceutical Regulatory Agency (NPRA), Malaysia
Melva Louisa, BPharm, PhD
Research Coordinator, Department of Pharmacology, Faculty of Medicine, Universitas Indonesia, Indonesia

このセッションでは、First patient in (FPI)の遅延を引き起こす問題に焦点を当てます。アカデミア及び産業界の講演者がFPIを加速する方法に関する経験を、また、規制当局者は治験届の調査の改善の取り組みを共有します。


  1. 15:05-15:10東南アジア諸国におけるFPIに対する障壁と課題(比較表)
    Marlinang D. Siburian, Mbiomed
    リージョナルマネージャー(NCGM, 臨床研究センター, インターナショナルトライアル部), Japan
  2. 15:10-15:25日本における効率的な治験届の調査
    兼松美和, MPH
    主任専門員(PMDA国際部), Japan
  3. 15:25-15:40タイにおいてFPIを加速するSICRESの経験
    Winai Ratanasuwan, MD, MPH, PhD
    Director of Siriraj Institute of Clinical Research, Siriraj Faculty of Medicine, Mahidol University, Thailand
  4. 15:40-15:55臨床試験の加速:COVID-19ワクチン開発におけるBio Farmaの経験
    Rini Mulia Sari, MD
    Vice President of Surveillance and Clinical Research, Bio Farma Company, Indonesia
  5. 15:55-16:00QA

「臨床試験における新しいツールとアプローチの利用」

座長

Akanid Wapeewuttikorn, BPharm, MSc
Pharmacist, Senior Professional Level, Medicines Regulation Division, Food and Drug Administration, Thailand
Hanis Hafizah Ismail, MBBS, BS
Science Officer, Head of Research Unit, Universiti Malaya Medical Centre (UMMC), Malaysia

近年、研究を遠隔で実施したり、複数の介入を評価したりできる革新的な研究デザインと新しいテクノロジーが開発されました。ただし、その新規性のために、これらのイノベーションを採用した研究は、より長く、より複雑なレビュープロセスを経る可能性があります。このセッションでは、これらの革新的な研究デザインとツールを使用した臨床試験のレビューと承認に必要とされるものに焦点を当てます。講演者は、これらのイノベーションを活用した経験と、ARISEコンソーシアムの下で新しい試験デザインを実装するために新しいテクノロジーをより有効に活用する方法を共有します。


  1. 16:00-16:15分散型臨床試験(DCT)に関するガイダンス
    Ahmad Izwan Bin Abdul Rani, BPharm, MSc
    Senior Principal Assistant Director, Good Clinical Practice (GCP) & Good Laboratory Practice (GLP) Section, National Pharmaceutical Regulatory Agency (NPRA), Malaysia
  2. 16:15-16:30REMAP-CAP プラットフォーム試験の経験(ビデオ)
    齋藤浩輝, MD, MPH
    講師(聖マリアンナ医科大学医学部医学科救急医学), Japan
  3. 16:30-16:45日本のDCTの現状と期待~製薬企業の立場から~
    大亀崇生, MS
    (JPMA医薬品評価委員会 臨床評価部会), Japan
  4. 16:45-16:50QA
  5. 16:50-17:00休憩

PANEL DISCUSSION

座長

佐藤淳子, MD, PhD
国際部長(PMDA), Japan
杉浦亙, MD, PhD
臨床研究センター長(NCGM), Japan

  1. 17:00-17:50テーマ:
    「アジアにおけるFPIと承認を加速するための障害に対処するために、アカデミア、規制当局、産業界がどのように連携協力できるか」
    パネリスト:
     Adam Hacker, PhD
     (CEPI)
     Marissa Alejandria, MD, MSc, FPCP, FPSMID
     (フィリピンUPM)
     兼松美和, MPH
     (PMDA)
     Rini Mulia Sari, MD
     (Bio Farma)
     Akanid Wapeewuttikorn, BPharm, MSc
     (タイFDA)
     Ahmad Izwan Bin Abdul Rani, BPharm, MSc
     (マレーシアNPRA)
     齋藤浩輝, MD, MPH
     (聖マリアンナ医科大学))
  2. 17:50-17:55閉会挨拶
    新井洋由
    理事(PMDA), Japan
  3. 17:55-18:00事務連絡

NCGMおよびPMDAの代表者

國土 典宏

理事長
国立国際医療研究センター(NCGM)

藤原 康弘

理事長
医薬品医療機器総合機構(PMDA)

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会場参加者の
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本シンポジウムに関するお問い合わせ先

第2回ARISE-PMDA Joint symposium for Asian Clinical Trials

E-mail: arise_symposium@event-info.jp